重吉は、10年以上前からいくつか受験ブログを書いていたのですが、前回解いた偏差値70の女子御三家女子学院中といえば、10年ほど前に、有名塾に通わず、女子学院中に合格したマナさんという読者の方を思い出します。
彼女は、小5の2月の四谷大塚の全国模試で偏差値51から、塾に通わず、1年足らずで、偏差値70の女子学院中に合格されたので、当時、私やパパママ読者のみなさんは、マナさんの努力や才能に圧倒され、ファンも多くいらっしゃいました。
*ちなみに、マナさんは、中1で英検準2級にも合格されていました。
ところで、当時、マナさんがいろいろコメントしてくださった私の受験ブログは、今は、私の子育てブログに衣替えしていますが、当時の過去記事は残っていますので、参考になる記事は、コチラに書き写していきたいと思います。
というわけで、約10年前の話ですが、現在でも女子学院中や女子御三家、男子御三家などの超難関中を目指す現在小5や4年生以下の生徒さんの参考になると思いますので、マナさんの勉強法をご紹介したいと思います。
マナさんの女子学院中合格勉強法・・1
小5偏差値51→小6偏差値70超JG合格勉強法!(2010年12月06日「重吉パパ48才からの幸せ子育てブログ」リンク)より
*現在は、「重吉パパ48才からの幸せ子育てブログ」という子育てブログですが、当時は、「早稲田佐賀中・高絶対攻略!!」という受験ブログでした。
女子学院マナさんが、塾に通わずに、どうやって、小5後半の偏差値51から、小6後半に偏差値70を突破し、女子学院に合格されたのかを教えてくださいましたので、参考にしてみてくださいね!
というわけで、マナさんの自己紹介のはじまり、はじまり~
>私が志望校に合格できたのは、私一人の力ではありません。
私に勉強を教えてくれた、父と兄。
兄は容赦なく受験の厳しさを厳しい言葉で教えてくれました。
そのような私を支えてくれたのは、祖母、母、妹でした。そして、いろいろな面から応援してくださったのが、
重吉先生やここサイトの人たちです。
このような力があったからこそ、私も頑張れました。重吉先生の経験を聞いて、進学校に進学する意味を知り
油断すれば大変なことになるということを教えていただきました。だから、現在の私自身があるのです。
それだけは忘れないでください。本音をいうと私は塾に行きたかったんです。
友達と一緒に行きたかった。塾の先生と模試(四谷の5年の時のマークシート模試)の結果を母と話していたとき
塾の先生って面白いな ^^と感じました。
ですから、塾が不要だとか、私はそのような事は思いません。次に続く・・・・・・・・・
Posted by マナ at 2010年11月30日 07:09<
のちに聞いた話では、マナさんに勉強を教えてくれたというお父さんは、一橋大学出身だそうです。
私が落ちた大学だ・・
マナさんの女子学院中合格勉強法・・2「受験の常識って何?」
>今日は第2部タイトル
「受験の常識って何?」5年後半の四谷の全国模試で、4科目平均偏差値51だった私に、進学校前提とした受験勉強に、志望校に向かって頑張ろうというという態度ではなく、おそらく無理だろうという雰囲気が面談した塾の先生から漂っていました。
入塾テストで合格はしても面談でお互いの希望が折り合わないので塾は断念したということです。それが5年の2月頃です。
「進学校受験にはスタートの時期が遅い」
それが常識なのでしょう。そこで、兄の先輩で神奈川県の有名進学校に通っていた、Sさんのセリフを思い出しました。
「中学受験は大学受験の7分の1」
つまり分量が7分の1なのだから、1年あれば必ず追いつけると思い
次のような事を考えました。1)私自身を徹底的に知ること。
2)受験に使うテキスト選び。
3)それを実行するのに、どれ位家族に協力してもらう事が必要か?
つまり「スタートが遅い」常識を考えないで、常識がこの路線なら私は違う路線で行くとを決意したのです。
それにスタートが遅かったのは英語の勉強をしていたからで、遊んではいなかった。それを証明するために私は実行しなければならないと思っていましたから。^^
3部作完結なので、次は3)を書いてみたいと思います。Posted by マナ at 2010年12月02日 07:04 <
上でも書いたように、マナさんは、のちに中1で英検準2級に合格されたのも、小5の頃英語を勉強されていたからなんでしょうね。
それにしても、
>「中学受験は大学受験の7分の1」<
>「スタートが遅い」常識を考えないで、常識がこの路線なら私は違う路線で行くとを決意したのです。<
首都圏の難関中学校に合格するような生徒さんは、考え方が子ども離れしていますね。
マナさんの女子学院中合格勉強法・・3「マナ イン ワンダーランド」
>今日は、長編なんでタイトルはこうです。
「マナ イン ワンダーランド」で行きましょう。(*^^)vここまで①、②のダイジェストを少々。(要点のみ)
早い時期に塾に行くこれが一般的な常識です。
自分で出来ることがあれば、自学習でも問題はない。
まず、考えて欲しいのは、本当に塾に行けば、成績が上がるのか?
という事です。私も四谷の全国模試を受けて事前対策授業を受けました。
そこで、感じた雰囲気は「家では勉強出来ないがここなら強制的にさせられる。」ということです。つまり、塾に行ったからといって魔法のように成績が上がるわけではない。ということに気付きました。
つまり、塾に行かないと学力は上がらないという常識に対して、私自身に必要な事だけを集中して行い、余計なことには一切振り向かずに行ったほうが学力が上がるのではないかと思えるようになりました。逆転の可能性はそこにしかないと感じたのです。
ある程度の理解力があり、自分できちんと出来るなら問題がない訳です。
最大の利点は、私自身のカリキュラムで行うことが出来る。(ロスが少ない。)
迷っている時間はなかったので、このように方針を決めました。次に基本テキストを探しました。
四谷大塚のテキストは基本事項がまんべんなく記載されていると思いますし、
母に聞けば、「塾に行っていなくても校舎で購入できる。」
ということ。
つまり、塾生でもない私にも購入が可能ということが分かりました。要は、知識のベースとなるテキストが簡単に手に入るということです。
ここで、算数だけは遡って学習しなければならない事に気づき、算数だけは最低1日10題問題を解くという方針で行く事にしました。余計な時間を排除して、すき間時間を作り算数の問題をひたすら解きました。
例題の方針を考えながら問題を解いて、徹底してパターンを覚え、そして使う事が出来るように心がけました。
さらに応用問題は、友達にサピやNに行っている友達がいたのでテキストとプリントを見せてもらい、要る知識と不要な知識を判断して、要る知識は私自身の中にどんどん取り入れました。
要は、私自身に必要な知識のみ私自身の中にとり入れて、使える知識としてインプットしたわけです。
こうして、テキストを絞りました。
問題集は四谷大塚のテキストをベースにして、必要に応じて友達が使っている塾の問題集やプリントを見せてもらい、その代わりに友達にその問題の解き方を教えました。
要は、交換条件に友達に知識を伝えることで、友達も損をしないようにしました。
人に教えることは、自分の知識の確認になりますから。問題集で一番驚いたのが、Z会の受験コースを家庭教師を使って行っている友達でした。
Z会の受験コースのテキストは、やり応えのあるもので算数なんか頭が混乱する問題も存在しました。
Z会はオススメですが難易度が高い問題も存在します。
しかし、難易度の高い問題が記載されているからこそ、ワクワクしました。
夏を過ぎた辺りから、主にその友達と勉強するようにしました。
テキストはZ会受験コースも問題を2人で解いて、解法も覚えて演習をしました。ここで、私が考える練習と演習の違いを伝えます。
練習・・・時間の制限のない、問題集を用いての勉強。
演習・・・時間の制限のある、問題集を用いての勉強。これは英検で養った勉強方法を取り入れました。
私が得意なのは英語の長文です。時間内に長文を読んで、だいたいの意味を知りそこからポイントを絞ります。本当なら、まずポイントや文法を覚えてから、長文解読に入るわけですが、私はあえて違う方法をとりました。
理由はグーグルのホームページを見たとき、今までの英語の覚え方じゃ効率が悪いと思ったからです。
英文でどんどん出てくるのに、時間を掛けていては遅れてしまいます。要は時間内で全体の内容をだいたいの内容を把握するということ。分からない場合でも、問題の方針だけでも読み取ることが重要です。(時間を意識しながら)
最後にまとめると、
やるべき事を絞って、完全に理解できるまで何度でも繰り返す。
単なる知識としてではなく、使えることの出来る知識として活用する。
常に時間を意識して、集中する。
時間マネージメントを意識する。
そうしないと偏差値63以上は難しいかなと個人的には思います。(時間と勉強効果=時間マネージメント)
だから、勉強するときは集中して、時間を大切にしてくださいと再三述べてきたわけです。
時間を制限して集中して行うからこそ、覚醒が出来る。
私自身を知ることによって、具体的な勉強のスパンの考え方が出来る。私も今ではこんな事を言っていますが、模試で目標の点に届かなかった時は、何度泣いたか分かりません。
「こんなにしているのに」という私自身の甘さに腹が立ち情けなくて涙が出ました。7月くらいまでよく泣きました。親が心配するので勉強部屋で1人でね。でも、どんなことしてでも行きたい学校だったから逃げなかった。
だから、個性も大切にしてほしい。(絶対に行きたいという気持ち。)受験生のみなさんこれから本当につらい時期になりますが、頑張ってください!
忘れてはならない事は、夢を叶える事は生徒自身です。大人ではありません。
ひとり、ひとりが夢を追いかける事こそが、学力を育てる栄養になります。映画アリス イン ワンダーランドで白の女王がアリスに投げかけた言葉
「結局戦うのはあなた1人なのだから、周りに流されずにあなた1人で決めなさい。」
自己責任ということなのでしょうか。
試験会場で戦うのは自分自身です。誰も助けてくれません。
私が経験したから、冷たい事も言いますが現実を知っているので応援も出来ます!
もう少しです。頑張ってください!!
私は限界を感じてからが、本当の勝負だと思っています。 ^^
個人の考えなので参考程度でお願いします。Posted by マナ at 2010年12月05日 15:53 <
重吉コメント
う~ん、スゴイですね! 昨年の受験生時代もスゴイ文章能力だと思いましたが、女子学院に合格されてから、ますます磨きがかかってますね!
ところで、最初はマナさんも友達と一緒に塾に行きたかったんですね?
そりゃ、そうだ。 5年生ですからね。
私も2浪したときは、図書館通いの自宅浪人でしたが、とても寂しく、不安でしたからね・・ 20歳だったけど・・>5年後半の四谷の全国模試で、4科目平均偏差値51だった<
これは想像もつきませんね! たしか、マナさんが第1期ブログを訪問されるようになったのは、6年生の夏ぐらいで、すでに、偏差値60以上で、70を目指されていましたからね!
5年の2月からだったら、わずか半年ほどで、偏差値を10以上上げていたことになりますね! スゴッ!そのためのテキスト選び(四谷大塚やZ会)や、算数の解き方
>算数だけは最低1日10題問題を解くという方針で行く事にしました。余計な時間を排除して、すき間時間を作り算数の問題をひたすら解きました。
例題の方針を考えながら問題を解いて、徹底してパターンを覚え、そして使う事が出来るように心がけました。<
なんかは、早稲田佐賀1期生保護者のナポレオン1世さんも書かれてましたし、参考になりますね!
>毎日、10問でいいので、数学(算数)も英語も、自分のつまづいている単元の問題を解いて演習する。でも、毎日じゃないと駄目です。日にちがあくと、覚えた事をすぐに忘れてしまうからです。土日も関係なく、毎日、10問と決めたら続けること。この地道な努力が克服の近道だと思います。<
(「早稲田佐賀中・高から資格合格最年少記録を目指せ!」2010.11.16コメント欄リンク)また、
>問題集は四谷大塚のテキストをベースにして、必要に応じて友達が使っている塾の問題集やプリントを見せてもらい、その代わりに友達にその問題の解き方を教えました。
要は、交換条件に友達に知識を伝えることで、友達も損をしないようにしました。
人に教えることは、自分の知識の確認になりますから。<この友達に教えるというのは、とても力になります。
自分がしっかり理解できてなければ、相手に教えてやることはできません。
また、教えているうちに、自分が見落としていることに気付いたり、もっと簡単な解き方に気付いたりします。また、まとめの
>やるべき事を絞って、完全に理解できるまで何度でも繰り返す。
単なる知識としてではなく、使えることの出来る知識として活用する。
常に時間を意識して、集中する。
時間マネージメントを意識する。<
これは、受験生どころか、我々大人の仕事でも参考になる考え方ですよね!
はっきり言って、マナさんが書かれていることの多くは、私は大学浪人してからや塾講師になってから気付いたことばかりです・・ とほほ・・
逆に、上のようなことが大事だと気付かれている方がいらっしゃったとしても、それを実践するのは、スゴイ努力と忍耐が必要だと思います。
何事においても、「大事だと分かってはいるけど、なかなか行動に移せない・・」ということは、我々大人も含めて、よくあることですが、それを実行に移せた人間だけが、マナさんのように、「受験の常識」などを破れるんでしょうね!しかし、5年生の後半のテストで偏差値51だったということで、マナさんは天才というわけではありません。 マナさんが復活されたときにも書きましたが(「祝!女子学院マナさん復活!!」2010.11.13リンク)、マナさんの優れたところは、
「強い意志と実行力」
これに尽きますね!
受験生や中・高校生読者の皆様の参考になったと思いますが、我々大人も見習いたいものですね!
久しぶりに読みましたが、今でも、当時中1の生徒さんが書いた文章とは思えません。
そんなマナさんもすでに大学生か社会人になられている頃だと思いますが、これからの日本を支えてくれるような頼もしい大人の女性に成長されていることでしょうし、私の娘も、マナさんのようになってほしいなあと思った重吉でした。
まだまだ、マナさんの話や、早稲田実業から早稲田大学に進まれた当時の高校生読者の方の参考になるコメントなども、過去記事にありますので、また機会を見て、このブログで紹介したいと思います。
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