天気のいい4月末日ですが、今日もステイホームです・・
ところで、30年以上前、重吉が高校生の頃、我が母校久留米大学附設高校では、この4月末ごろに「男く祭(おとこくさい)」という文化祭が行われていましたが、男女共学になった現在でも、「男く祭(おとこくさい)」のままのようです。
「男く祭(おとこくさい)」ですが、数年後には、娘と妻を連れていってみたいなあと考えています!
ちなみに、昨年は、4月27・28日に行われたようですが、今年は、残念ながら、コロナウイルスのため休校中で、行われなかったようです・・
*久しぶりに母校のHPを見てみたところ、こんなものが!!Σ(゚д゚;) 買ってみようかな??^^
そんなわけで、今日は、重吉の母校久留米附設中の算数入試2⃣、3⃣を解いていきましょう!!
2020年 久留米附設中 2⃣ 割合、つるかめ算
(1)下図のように、250円の原価に50円の利益を足した300円が売値になる。
定価の2割引きの金額から20円を引いたのが、売値300円なので、300+20=320円が、定価の2割引き=定価の8割にあたるので、定価は、
320 ÷ 0.8 = 400円
(2)原価250円の商品を100個仕入れたので、原価総額は、
250円×100 = 25000円
この商品を定価400円で売って、損が出ないためには、25000円以上売り上げればよいから、
25000 ÷ 400 = 62.5個
よって、63個以上売ればよい。
(3)定価400円の2割引きの金額は、
400×(1ー0.2) = 400×0.8 = 320円
となり、定価400円と320円が合計100個売れて、利益が11800円になるのは、下のつるかめ算の表で考えてみると、定価で売れる個数が1個減り、320円で売れる個数が1個増えるごとに、利益が80円ずつ減っていく。
これは、定価で売れた場合、400円ー250円=150円の利益があがるところ、2割引きの320円の時は、320円ー250円=70円の利益しかないため、定価で売れる個数が1個減ると、その差額150-70=80円ずつ利益が減るためである。
個数/金額 | 個数/金額 | 個数/金額 | |
---|---|---|---|
定価(400円) | 100個 | 99個 | 98個 |
2割引き(320円) | 0個 | 1個 | 2個 |
売上金額 | 40000円 | 39920円 | 39840円 |
利益 | 15000円 | 14920円 | 14840円 |
ここで、定価で100個売れた場合の利益(15000円)と実際の利益(11800円)の差額を80円で割ると、2割引きの値段で売れた個数が求められる。
(15000-11800)÷(150ー70 ) = 3200÷80 = 40個
よって、定価で売れた個数は、
100-40 = 60個
(4)最後に原価250円の売れ残りを10個捨てているので、
250円×10 = 2500円の損
が出ているが、全体で4400円損しているので、
4400 ー 2500 = 1900円
この1900円の損は、売れた90個分で発生した損である。
まず、原価250円の商品を100円で売ると、1個あたり
250円ー100円 = 150円の損 となる。
また、定価400円の4割引きの値段は、400円×(1ー0.4)=240円となり、原価250円より安いので、1個売れると、
250円ー240円 = 10円の損 となる。
一方、定価(400円)で売れると、(3)より、1個あたり150円の利益となる。
ここで、4割引きで売れた個数は、定価で売れた個数の2倍なので、
定価1個利益ー4割引き2個損失 = 150円ー10円×2 = 130円の利益
定価2個利益ー4割引き4個損失 = 150円×2-10円×4 = 260円の利益
・・・・
(定価□個利益ー4割引き□×2個損失) = 130×□円の利益
となることが分かる。 一方、100円で売った個数は、90個から定価で売れた個数と4割引きで売れた個数を引いた数なので、
1.(定価0個+4割引き0個)の場合・・100円で売った個数:90個
損失: 150円の損×90個 = 13500円の損
2.(定価1個+4割引き2個)の時・・100円で売った個数:90ー(1+2) = 87個
損失: 150円の損×87個ー130円の利益 = 12920円の損
3.(定価2個+4割引き4個)の時・・100円で売った個数:90ー(2+4) = 84個
損失: 150円の損×84個ー130円×2の利益 = 12340円の損
・・・
と、100円で売った個数が3個ずつ減るごとに、
13500円ー12920円 = 580円
12920円ー12340円 = 580円
と、580円ずつ損失額が減少していく。
よって、この損失額が1900円まで減るのは、
(13500-1900)÷580 = 20‥①
この20は、損失額13500円から580円を20回引いた結果、損失額1900円になることを意味するので、100円で売った個数も、90個から3個を20回引けばよいので、
90ー3×20 = 90ー60 = 30個 となる。
*<検算>
①の20より、定価(400円)で売れた個数20個、4割引き(240円)で売れた個数20×2=40個、100円で売れた個数30個となるので、
総売上ー総原価 = 利益(又は損失)より、
(定価で売れた額+4割引きで売れた額+100円で売れた額)-総原価
=(400円×20+240円×40+100円×30)-250円×100
=(8000円+9600円+3000円)-25000円
=20600円ー25000円 = ー4400円(4400円の損)
2020年 久留米附設中 3⃣ 面積、等積変形
(1)正方形ABCDと長方形EFGHより、∠ABF = ∠EFG = 90°なので、辺ABと辺EFは平行である。
よって、△AEJと△BEJは、共通の底辺をEJとみると、高さも等しくなるので、面積が等しい。
したがって、△AEJ = △BEJ = 15㎠
(2)問題文より、AD=EH=5cm、辺ADと辺EHは平行だから、向かいあう一組の辺の長さが等しく、平行なので、四角形ADHEは平行四辺形である。 よって、下図のように、辺EAと辺HD(HJ)は平行である。
よって、JDを共通の底辺とした△AJDと△EJDは面積が等しくなるので、共通の△IJDを引いた△AJIと△EDIも面積が等しくなる(下図の赤斜線部)
ここで、(1)より、△AEJ = △AIE+△AJI = △AIE+△EDI = △AED = 15㎠
△AEDは、平行四辺形ADHEを対角線DEで2等分した三角形なので、
平行四辺形ADHE = △AED×2 = 15×2 = 30㎠
(3)平行四辺形ADHEは、底辺をAD(5cm)と見た場合、EIは高さになるので、
平行四辺形ADHE = AD×EI = 5×EI = 30㎠ より、
EI = 30÷5 = 6cm
(4)問題文より、四角形ABFIと四角形IDHEの面積が等しいので、それぞれの四角形に△AEIを足すと、
台形ABFE = 平行四辺形ADHE = 30㎠
となる。 (3)より、EI=6cmなので、
EF = EI+IF = 6+5 = 11cm
よって、台形ABFE = (AB+EF)×BF÷2 = (5+11)×BF÷2 = 8×BF = 30㎠
BF = 30÷8 = 3.75cm(=15/4 cm)
よって、CF = BCーCF = 5ー3.75 = 1.25cm (=5/4 cm)
今日のまとめ
3⃣の割合(利益・損失)の問題では、(4)は、入試本番でも、場合によっては、捨て問題にしてもいいくらい難しい問題ですので、現時点で解けなくても問題はありません。
その分、(1)、(2)は現時点でも解いてもらいたいですし、(3)のつるかめ算の利用も、入試までには解けるようになってほしいと思います。
4⃣の面積問題は、図中の斜線がヒントになっており、(1)から(4)に向かって、誘導問題となっていますので、3⃣よりも解きやすいと思います。
また、3⃣(4)のように、難しい問題や自信がない問題は、しっかり検算する習慣もつけてほしいと思います。
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