小5でも解ける?2020年女子学院中算数入試1⃣

本日(3/10)、東大と京大の合格発表が行われたそうです!

【大学受験2020】東大に3,010人合格…最高・最低・平均点公開

東京大学は2020年3月10日、令和2年度(2020年度)前期日程試験の合格者を発表した。募集人員2,960人に対して9,040人が志願し、3,010人が合格した。合格者の受験番号と合格者の最高点・最低点・平均点は3月18日正午までWebサイトに掲載されている。

京都大で合格発表 新型コロナの影響で掲示は中止

京都大は10日、令和2年度一般入試(前期日程)の合格者を発表した。今年は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、学内での合格者の受験番号の掲示を中止しているが、インターネットで合格を確認した受験生らがキャンパスを訪れて記念撮影したり、さっそくサークルの勧誘を受けたりする姿がみられた。

ただし、新型コロナウイルス感染防止のため、両校とも大学構内での掲示板発表は行われなかったそうです。
例年、テレビで見るように、掲示板前で写真を撮ったり、運動部員に胴上げしてもらいたかった合格者も多かったでしょうね・・

さて、当ブログの読者のみなさまのお子様方が、数年後、東大・京大や志望校に合格して、胴上げされることを夢見て、まずは志望中学校に合格できるよう、今日も難関中学校の算数入試問題を解いていきましょう!!

今日は、東京の女子御三家の一角、女子学院中の算数入試1⃣を解きましょう。

2020年 女子学院中 1⃣(1)、(2) 分数・小数の計算、面積

(1)は、分数が含まれていて、テキストでは表示しにくいので、解法を画像で表示します。

 

(2)ひし形を対角線ACで2つの三角形に分けると、△ABCは、AB=BC=9cmの二等辺三角形になる。

また、∠BAC=150°なので、∠ABC=180°ー150°=30°となるので、△ABCは、図1のようになる。

また、図2より、30°、60°、90°の角度を持つ直角三角形は、一番長い斜辺と一番短い辺の比は2:1になるので、

図3より、AB:AE = 2:1 = 9:4.5  より、AE=4.5cm

AEは、底辺をBCと見た場合の高さにあたるので、△ABCの面積は、

△ABC = 9×4.5÷2 = 20.25㎠

台形ABCD = △ABC×2 = 20.25×2 = 40.5㎠

 

2020年 女子学院中 1⃣(3) 角度


角度を求めるために、必要な部分だけ図を書き抜くと、下のような図になります。

頂点Aと頂点Bを中心としたABを半径とする扇形の交点をFとすると、半径で等しいので、AB=AF=BFとなるため、△ABFは正三角形となる。

よって、∠BAF=∠ABF=∠AFB=60° となる。

ここで、△ADFは、AD=AFの二等辺三角形であり、∠FAD=∠BAD-∠BAF=90°ー60°=30°なので、

∠ADF = (180°ー30°)÷2 = 150°÷2 = 75°

よって、∠EDC = ∠ADC-∠ADF = 90°ー75° = 15°

△DECにおいて、∠C=90°、∠EDC=15°なので、

∠ア(∠DEC) = 180°ー(90°+15°) = 180°ー105° = 75°

続いて、角度を求めるために、必要な部分だけ図を書き抜くと、下のような図になります。

∠BCGを求める。 △HECにおいて、∠EHC=53°、∠HEC=75°なので、

∠BCG(ECH) = 180°ー(53°+75°) = 180°ー128° = 52°

また、△BCGは、BC=BGの二等辺三角形なので、∠BCG = ∠BGC = 52°

よって、∠CBG = 180°ー52°×2 = 180°ー104° = 76°

∠イ(∠ABG) = ∠ABC-∠CBG = 90°ー76° = 14°

 

2020年 女子学院中 1⃣(4)(5) 割合、公倍数、カレンダー算

(4)は、テキストでは表示しにくいので、解法を画像で表示します。

 

(5)Aさん、Bさん、Cさんのボランティア活動の日を書き出すと、以下のようになります。

A : 1、3、5、7、9、11、13、15、・・・

B : 1、4、7、10、13、16、・・・

C : 1、5、9、13、17、・・・

よって、次に3人が一緒に活動する日は、7月13日になります。

その後は、12日おきに3人が一緒に活動することになります。

上の活動日の規則性より、以下のことが分かります。
Aさんの活動日は、2の倍数に1を足した日
Bさんの活動日は、3の倍数に1を足した日
Cさんの活動日は、4の倍数に1を足した日

 

よって、3人が一緒に活動する日は、2と3と4の最小公倍数12の倍数に1を足した日になる。

(ただし、月が替わる8月13日や9月13日などは当てはまりません。 別の計算方法を下に示します)

また、7月1日が土曜日の場合、その後の土曜日は、

7月1日、8日、15日、・・・

と、7の倍数に1を足した日になります(上と同様に、月が替わる8月8日や9月15日などは当てはまりません)

よって、3人が土曜日に一緒に活動するのは、7月の

12の倍数に1を足した日であると同時に、7の倍数に1を足した日となる

12と7の公倍数に1を足した日

ここで、12と7の最小公倍数は84となるので、3人が7月1日(土)の次に土曜日に一緒に活動するのは、

7月1日から84日経った日 = 7月85日

そこで、7月85日が何月何日になるかを考えればよい。

7月は31日、8月は31日、9月は30日まであるから、

85-31×2 = 85ー62 = 23

よって、9月23日となる。

2020年 女子学院中 1⃣(6) 角度

下図のように、点Eから点Kまで記号をふり、分かる角度を求めていきます。

△HFBより、∠FHB = 180°ー(90°+46°)=44°=∠AHI(対頂角)

△AHIより、∠HAI()=180°ー(90°+44°)=46°

△HAJより、∠HAJ=90°なので、∠IAJ()=90°ーア =90°ー46°=44°

△AIJより、∠AJI()=180°ー(90°+)=180°ー(90°+44°)=46°

△IFJより、∠IGF()=180°ー(90°+46°)=44°

△KCGより、∠CKG(=180°ー(90°+)=180°ー(90°+44°)=46°

よって、46°になるのは、ア、ウ、エなので、

ア〇 イ× ウ〇 エ〇 オ×  となる。

 

今日のまとめ

今日の問題では、(1)計算、(4)割合、(6)角度は、小5の生徒でも確実に解いてほしいと思います。

(2)の30°、60°、90°の直角三角形の2:1の辺の比を利用すれば解けるので、この問題も解いてほしいです。

(3)の角度は、図が込み入っていますので、上の解法のように、図を描き分けられると、見やすくて解きやすくなります。

それでも、∠アを求める図に描いたように、正三角形FABに気づけなければ、この問題は解けないと思いますが、図のように正方形の中に扇形を交差させる図形問題はたまに出ますので、覚えておいてくださいね。

(5)のカレンダー算は、小5の生徒にとっては、現時点ではやや難だと思いますが、とりあえず、31日まである月(1月、3月、5月、7月、8月、10月、12月)と30日までの月(4月、6月、9月、11月)、2月は(うるう年)は29日までで、それ以外の年は28日までということは常識として、覚えてほしいと思います。

*ランキングに参加しました。 応援のクリックをよろしくお願いいたします!
にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(指導・勉強法)へ
にほんブログ村

中学校受験ランキング