新型コロナウイルス感染防止のため、政府が小、中、高校に休業要請をしましたが、それぞれの自治体や学校で、対応が異なりますね。
うちの塾の生徒に尋ねてみたところ、3月2日月曜日から休みに入るという学校もあれば、2日は登校して、3日から休みという学校もありますし、3月15日まで休みという学校もあれば、春休み明けの4月5日ぐらいまで1ヶ月以上休みという学校もあるようです。
また、3月に行われる予定だった学年末テストが中止になったという学校もありますし、卒業式は3年生と保護者だけで、在校生は参加しないことになったという学校や謝恩会が中止になった学校もあるようです。
まだまだ、いろいろ大変なこともあると思いますが、大前提として、新型コロナウイルスの大規模感染が起こらず、一日でも早く終息することを願い、これからの数週間を社会全体で乗り切っていきたいですね。
さて、それはそうと、今日も5年生が解けるレベルの今年の難関中学校の算数入試を解いていきましょう!
今日は、慶應義塾中等部の1⃣、2⃣です。
2020年 慶應義塾中等部 1⃣(1)(2)分数、小数の計算
(1)100-{8.881÷0.83-20.758÷(4-3.1×0.6)}
= 100-{10.7-20.758÷(4-1.86)}
=100-(10.7-20.758÷2.14)
=100-(10.7-9.7)
=100-1 = 99
(2)は、分数が含まれていて、テキストでは表示しにくいので、解法を画像で表示します。
毎回のことながら、これらの計算は確実に正解してください。
2020年 慶應義塾中等部 1⃣(3)(4)小数問題、場合の数
(3)11/13 = 11÷13 = 0.846153846153・・
と、小数第1以下は、「846153」「846153」・・と、6個の数字が繰り返し続くことになります。
よって、小数第2020位の数字を求めるには、小数第2020位までに「846153」という6個の数字が何回繰り返されるかを調べればいいので、
2020÷6 = 336あまり4
よって、「846153」が336回繰り返され、その後4けた目が小数第2020位となるので、「846153」の4番目の数字「1」が、小数第2020位となります。
(4)10円玉5枚、100円玉3枚、500円玉4枚の一部または全部を使ってできる金額を求めるので、まず10円玉0枚の場合を考えるため、樹形図を書いてみると、以下のようになります。
100円玉や500円玉も0枚の場合を考えることを忘れずに!(ただし、10円玉、100円玉、500円玉全てが0枚の場合は、最後に除くことになります)
100円玉が0枚、1枚、2枚、3枚の4通りにつき、それぞれ500円玉0枚、1枚、2枚、3枚、4枚の5通りの場合が考えられるので、10円玉が0枚の場合の数は、
4×5 = 20通り
これは、10円玉が0枚、1枚、2枚、3枚、4枚、5枚の6通りにおいて同じことが言えるので、全ての場合の数は、
20通り × 6 = 120通り
ただし、ピンクのラインマーカーを引いた注意書きの通り、3つの硬貨が全て0枚の0円は、金額に含めないことになるので、
120 - 1 = 119通り
2020年 慶應義塾中等部 2⃣(1)(2) 通過算、約数
(1)時速72km = 時速72000m これを秒速に直すと、
72000 ÷ 60 ÷ 60 = 秒速20m
また、長さ100mの電車が800mのトンネルに入り始めてから完全に出るまでに進む距離は、トンネルの長さに電車自身の長さを加えるので、
800 + 100 = 900m
よって、長さ100mの電車が800mのトンネルに入り始めてから完全に出るまでにかかる時間は、900mを秒速20mで進む時間を求めればよいから、
900 ÷ 20 = 45秒
(2)132の約数を求める。 132 = 2×2×3×11 なので、132の約数は、
1、2、3、4、6、11、12、22、33、44、66、132
の12個であり、全てをたすと、336になります。
2020年 慶應義塾中等部 2⃣(3)(4)旅人算、割合、比
(3)16と24の最小公倍数48から、池の周りの長さを48mとすると、兄は16分で1周するので、兄の歩く速さは、
48 ÷ 16 = 分速3m
同様に、弟の歩く速さは、
48 ÷ 24 = 分速2m
この2人が、48m離れた距離を向かい合わせで近づく、出会いの旅人算と考えればよいから、2人が出会う時間は、
48 ÷ (3+2) = 48 ÷ 5 = 9.6分
0.6分 = 60秒 × 0.6 = 36秒
よって、9.6分 = 9分36秒
(4)A=①とすると、BはAより、Aの25%だけ小さいので、
B = 1-0.25 = 0.75 となります。
よって、AとBの比 A:B = 1:0.75 =100:75 = 4:3 となります。
次に、「CはBよりCの12.5%だけ大きい」ということは、「BはCよりCの12.5%だけ小さい」といえるので、C=1⃣とすると、
B = 1-0.125 = 0.875
よって、BとCの比 B:C = 0.875:1 = 875:1000 =7:8 となります。
ここで、A、B、Cの比を連比で求めると、図のように、
A:B:C = 28:21:24 となるので、A:C = 28:24 = 7:6 となります。
よって、AとCの差は、
A-C = 7-6 = 1
となり、1は、7(=A)の1/7(7分の1)にあたります。
今日のまとめ
今日は問題数が多くなりましたが、通過算や旅人算も基本的な問題でしたし、約数の和などは、ラッキー問題といえ、それほど難しい問題もなかったと思います。
ただ、1⃣(4)の金額の場合の数は、樹形図を全部書くには多すぎますので、4×5×6=120の計算が思いつかないと、苦戦しますし、0枚の場合を考えず、10円玉5枚、100円玉3枚、500円玉4枚だから、5×3×4=60通りとしたり、全て0枚の0円の場合を最後に引くのを忘れるなどのミスが出る可能性があるので、気を付けてくださいね!
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